我が国の文化、そして遺産

日本国の文化・歴史遺産の中には世界で誇り、ユネスコにも登録するべきな物があるかと思います。

そして、ユネスコ世界遺産へ政府が推薦できるのは年に1度です。なので、その推薦には政府が慎重になるのも仕方のない事だと思います。

過去には2015年に端島(通称「軍艦島」)がユネスコ世界文化遺産に登録されました。この時の政権は安倍晋三氏で韓国からの撤回要求があっても、歴史問題の有無と文化的な重要性はまた別にあると考えます。

例えばドイツのアウシュビッツ強制収容所ウクライナチェルノブイリ原子力発電所南アフリカのロベン島など、負の遺産として登録されている歴史背景のある遺産もあります。しかし、今回佐渡金山はこの負の遺産ではないと考えます。

また、「もし奴隷的強制労働があったのならば登録するべきではない」とするのならば、古代ギリシャやピラミッド、万里の長城などの古代の建築遺産は登録を抹消するべきと言う理論になりますが、関係国による反対は見受けられません。

確かに過去、原爆ドーム世界文化遺産へ登録を日本国政府が推薦した際に、アメリカを中心に中国などの核保有国による反対がありました。しかし、メキシコのメリダ市で開かれた世界遺産委員会会合での審議の結果、1996年に登録されました。登録に「負の遺産であっても、世界に文化・歴史的に人類の遺産である」と認められればそれは遺産として共有すべき物であると言えるのでしょう。

つまりは我が国の佐渡金山及び軍艦島のみが歩んできた道ではないですが、佐渡金山は日本国の文化的遺産として認められるべきであり、政府が推薦するべき物であるでしょう。

ここから少し佐渡金山の話ですが、江戸時代の日本国は鎖国を360年間も続けており、佐渡金山での労働者は紛う事なき日本人だったと言うのは判断できるでしょう。

江戸時代の大判小判の中でも佐渡金山で鋳造された「佐」の印のある金の質は産業革命前の手工業でありながら、非常に高かったとされています。

日本国の繁栄期の1つである江戸時代の文化を作った物なので世界遺産に登録されるべき物なのではないでしょうか。